▮ ロンドについて

設立の経緯

 「療育ねっとわーく川崎」は1997年9月、障害児の母親、看護師、養護教員の4名で結成した「川崎障害のある人の在宅療育を考える会」としてスタートしました。

 

  重症身心障害児者施設がない川崎市では、ショートステイですら市外や県外施設を利用するしかなく、介護する家族に重い負担を強いることで在宅生活が成り立っていました。

 

  この現状を何とかしたいとの思いで「学習会」から小さな一歩を踏み出しました。

 


 
その後、「夏の家」「ハイキングクラブ」など障害児者とのふれあいの場を作るとともに、他の母親グループとの連携をとりつつ、「ニュース」紙の発行などを通じて情報を発信し、ネットワーク作りを進めてきました。

 

※「ニュース」紙のタイトルを「療育ねっとわーく川崎」としたことが当法人の名称の語源となっています。

 

このような活動の中から、1999年12月、川崎市に対し、

「重症心身障害児者施設を作ってください」

「北部医療施設を障害のある人が安心してかかれる病院にしてください」

「総合的に相談できる機関を作ってください」

「訪問療育事業を創設してください」

との4つの要望書を提出しました。

 

「訪問療育事業の創設」については、訪問教育の卒業予定者の母親から出された要望をもとに、養護学校の進路担当者や進路教育担当者などで市内の在宅障害者の実態調査を行い、この調査結果に基づいたものでした。しかし、市の回答はホームヘルパー制度が既にあることを理由に、事業については今後模索するという内容にとどまっていました。

 


 このような事実から、要望するだけでは現実の生活の支援にはならないと、2000年4月に有志が集まり「サポートグループ・ロンド」を作り、有償でのサポート活動を開始しました。


2000年は国の障害者ホームヘルパー施策が充実した年にあたり、川崎市ではその年から障害者ホームヘルパー事業を民間の事業者に委託するという方策を採りました。

 

 

 2000年6月、「川崎市在宅療育を考える会」と「ハンディのある子どもたちに医療を考える会」が合併して総会を開き、自ら障害者ホームヘルパー事業者になるべく法人格を持つNPOの設立を決議しました。